まったく新しいダイヤモンド
まったく新しいダイヤモンド【ラボグロウンダイヤモンド】取り扱いスタートしました。
「ラボグロウンダイヤモンドってどんなダイヤモンド?」
まず、ラボグロウンダイヤモンドとはどのようなダイヤモンドなのか紹介します。
研究施設で生まれたダイヤモンド
ラボ(研究所、工場)でグロウン(育てられた)ダイヤモンドという意味です。海外では「Labcreated diamond」とも称されます。天然のダイヤモンドは自然の鉱石で、鉱山から採石されます。しかし、ラボグロウンダイヤモンドは、研究所で人の手で生成されたダイヤモンドで、主に宝飾用として利用されています。
ラボグロウンダイヤモンドが生まれた背景
ラボグロウンダイヤモンドが生まれたのには、まず自然環境への配慮があります。天然ダイヤモンドは1グラム採取するのに1トンの山を掘り起こさなければならないともいわれています。このように自然を大きく破壊して採掘するのは、地球環境上問題があります。しかし、宝飾品としてのダイヤモンドの価値はとても高いので、天然ダイヤモンドの採掘は後を絶ちません。
次に、天然ダイヤモンドは紛争地域の資金源として利用されている場合があります。これを「紛争ダイヤモンド(コンフリクト・ダイヤモンド)」といいます。ダイヤモンドが紛争で使われる武器の購入資金になっていることから「ブラッド(血の)・ダイヤモンド」とも呼ばれ、紛争を長引かせる原因にもなっているというのが現状です。そこで、生まれたのがラボグロウンダイヤモンドです。
天然ダイヤモンドと同じ組成
ラボグロウンダイヤモンドは自然の鉱石ではありません。研究所で天然ダイヤモンドの組成を再現して生成されたダイヤモンドです。ダイヤモンドの主たる組成成分はカーボン(C)で、鉛筆の芯など私たちの身近にあるものです。しかし、独自の結晶構造を持つため、美しい輝きのある宝石になります。この独自の結晶を研究所で再現して、生み出されたのがラボグロウンダイヤモンドです。ラボグロウンダイヤモンドは研究所で生まれるものなので、自然破壊や紛争などの問題が起こりません。そんなラボグロウンダイヤモンドには、実に多くの魅力があります。
「ラボグロウンダイヤモンドの魅力とは?」
天然ダイヤモンドのような美しさ
ラボグロウンダイヤモンドは、物理学的、科学的、光学的な組成が天然ダイヤモンドと同じように生成されています。ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドとを区別できるのは、両者のごくわずかな差異を検出できる特殊な装置を使った場合だけです。見た目には、両者の区別は全くつきません。
天然ダイヤモンドより安く手に入る
研究所で生成された分のコストが浮くことで、天然ダイヤモンドよりも安く購入できるのも大きな魅力です。天然ダイヤモンドでは高価でとても手が出なかったようなカラット数のダイヤモンドでも、ラボグロウンダイヤモンドなら手に入れることができます。また、研究所で生成されたものなので、天然では非常にレアなカラーダイヤモンドもつくることが可能です。カラーバリエーション豊かなダイヤモンドを楽しめるのも、ラボグロウンダイヤモンドの大きな魅力のひとつと言えるでしょう。
環境と社会に優しい
さらに、天然ダイヤモンドは有限なので、いつかは資源が尽きてしまって採掘できなくなる可能性があります。しかし、ラボグロウンダイヤモンドは無限につくることができるので、持続可能性を持っています。また、紛争地域との関わりもないため、結婚指輪などに選ぶときもダイヤモンドの由来を気にしないで購入することができるのもメリットです。紛争地域からのダイヤモンド輸入には「キンバリー・プロセス証明制度」や「システム・オブ・ワランティ」という国際制度がありますが、ラボグロウンダイヤモンドなら、そもそも紛争の心配がありません。
「ラボグロウンダイヤモンドの生成方法」
ラボグロウンダイヤモンドを生成するには、HPHT(高温高圧法)とCVD(化学蒸着法)の2つの方法があります。メーカーで主に採用されているのは、CVD法です。
CVD法のプロセス
CVD法を導入しているBrilliantEarth社(米)の場合は、次のようなステップで生成されます。まず、ダイヤモンド生成装置(マイクロ波反応器)に15個~30個のダイヤモンドの種(結晶の核となるもの)が入ったディスクを入れます。次に、超高温ガスのプラズマボールが生成装置でつくられ、装置を900℃~1200℃まで加温すると、メタンと水素ガスがダイヤモンドの核に吸着します。このようにして、ダイヤモンドの結晶が3週間~4週間かけて少しずつ形成され、一定期間経過すると完成です。
この間、どのようにダイヤモンドが成長していくかは、液晶モニターで確認することができます。立方体のダイヤモンドの原石が出来上がると、装置から外されてカッティングと研磨が行われます。そして、一般に流通しているようなダイヤモンドの形と輝きを手に入れるというプロセスです。天然ダイヤモンドが何万年もかけて地中で生成されるものであるのに対し、ラボグロウンダイヤモンドはたった28日程度で原石ができるのが画期的な点だと言えるでしょう。
ダイヤモンド類似石との違い
天然ダイヤモンドとよく似たものに、キュービックジルコニアがあります。キュービックジルコニアはダイヤモンド類似石と呼ばれ、見た目などを似せてつくられていますが、天然ダイヤモンドとは組成が全く違います。一方、ラボグロウンダイヤモンドは結晶の構造などの組成が、天然ダイヤモンドと同じという点が違います。
鑑定書もチェック
ダイヤモンドには米国宝石学会(GIA)などの鑑定書(グレーディングレポート)が付きますが、ラボグロウンダイヤモンドにもGIAなどの鑑定書がついていて、ラボグロウンダイヤモンドであることが記載されています。国際的なダイヤモンドグレーディング機関であるGIAの鑑定書であれば、信頼に足るものと言えます。購入する際は、鑑定書を確認することをおすすめします。
当店は日本グロウンダイヤモンド協会会員です。
ご安心してお買い求めいただけます。