ダイヤモンドって外れないの?
お客様から、「指輪についている宝石(主にダイヤモンド)は外れないの?」というご質問をよくいただきます。
結論から述べますと、宝石が絶対外れないという指輪はございません。
しかし、指輪についている宝石には留め方がいくつもあり、留め方によって宝石の外れにくさが異なります。
そこで本日は、代表的な指輪の宝石の留め方とその特徴について注意点なども交えながらご紹介いたします。
宝石の留め方①爪留め
爪留めとは、爪の形の金属と宝石に合う形の台座で宝石を留める方法です。
爪留めは、地球上で最も輝くダイヤモンドの光を最大限に引き出すといわれており、それは爪留めがエンゲージリング(婚約指輪)に多く使われている理由の一つともいえます。
爪留めの注意点としましては、指輪の宝石部分が突出しているため、宝石をひっかけたりぶつけたりしやすいことです。また、宝石を爪のみで支えているため、他の留め方と比較しても宝石が外れてしまいやすいです。
そのため、宝石を引っかけたりぶつけてしまう恐れのある際は、一時的に指輪を外していただくことを推奨しております。
宝石の留め方②彫り留め
彫り留めとは、指輪の地金をタガネという工具で彫り、そこに宝石を埋め込んでそれを小さな爪で留める方法です。
彫り留めは、指輪の地金と同じ高さに宝石が並ぶため、爪留めと比べて宝石を引っかけたりぶつけたりするリスクが低いことが特徴です。
そのため、普段から身につけるマリッジリング(結婚指輪)に多く使われております。
彫り留めの注意点としましては、指輪の太さ以上に大きな宝石を留めることができないというところです。
指輪の厚みより大きな宝石は、宝石のキューレット(宝石の内側の尖っているところ)が指輪を貫通してしまうためお留めすることができません。
宝石の留め方③レール留め
レール留めとは、隙間なく並べた複数の宝石を上下の地金(レール)で挟んで留める方法です。
レール留めは、宝石を留める爪が無いため、洋服の繊維などに引っかからず指で指輪を触った時も滑らかなことが特徴です。そのため、レール留めも普段から身につけるマリッジリング(結婚指輪)に多く使われています。
また、爪がないためすっきりとシャープな印象を与えてくれます。
レール留めの注意点としましては、宝石が隙間なく並べられているため、サイズのお直しが難しいということです。
サイズを変更される際は、指輪のお作り直しとなる場合もございます。
宝石の留め方④覆輪留め
覆輪(ふくりん)留めとは、筒状の台の中に宝石を入れて縁を倒して宝石を留める方法です。
覆輪留めは、ダイヤモンドだけでなく、カラーストーン(色石)にもよく使われる方法で、別名「ベゼルセッティング」「伏せ込み」などとも呼ばれております。
覆輪留めは、地金で宝石をしっかりと囲っているため安定感があり、宝石の外れるリスクが低い留め方です。
また、爪がないため洋服の繊維などにも引っかかりません。
いかがでしたでしょうか?
このように、指輪の宝石には様々な留め方がございます。
同じ宝石でも、留め方ひとつで宝石の外れにくさや指輪の雰囲気がガラリと変わります。
また、マリッジリング(結婚指輪)は何十年先までご使用していただくものですので、デザインだけでなく宝石の留め方などにも注目して選んでみてくださいね。
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